<link rel="canonical" href="">

更新日
仕様 HTML Living Standard
分類 メタデータ・コンテンツ
利用場所 メタデータ・コンテンツが置ける場所 / head要素の子要素となるnoscript要素
内容 無し(空要素)

link要素で、文書の正規URLを指定することができます。

この指定は、検索エンジンに対し、そのページの正規URLがどれなのかを示すために行うものです。

  • この指定内容は主要な検索エンジンでサポートされています。

<link rel="canonical" href="https://www.example.com/">

属性
必須属性(この設定を行う場合)
rel="" 現在の文書から見たリンク先の関係 canonical 正規のURL
href="" リンク先の指定 URL 正規ページのURL(Googleは絶対URLを推奨)

重複コンテンツを避けるために指定する

Webサイトにおける重複コンテンツは、検索エンジンからの評価を下げてしまうと言われています。運営者側としてはその意図がなくても、検索エンジン側からは重複コンテンツであるとみなされてしまうケースがあります。

パラメータ付きのURLが勝手に登録されてしまうケース

Googleのサーチコンソールを見ていると、同一のページであるにもかかわらず、見慣れないパラメータ付きのURLが重複コンテンツとしてリストアップされているケースがあります。

https://www.example.com/example.html?=URL=https://...
https://www.example.com/example.html?fb_comment_id=...

このような事態を避けたい場合は、そのページに対して正規のURLを次のように指定しておきます。

<link rel="canonical" href="https://www.example.com/example.html">

上記のように指定しておくと、パラメータ付きのURLが重複コンテンツのリストから消えてくれます。(一定期間後に反映されます)

類似するページが重複コンテンツとみなされてしまうケース

類似するページが複数あると、重複コンテンツとみなされてしまうリスクが高まります。例えば、商品を紹介するコンテンツにおいて、商品の一覧を並べ替えただけのページを複数用意している場合などです。(五十音順で並べ替えるなど)

https://www.example.com/products/list1.html(主要)
https://www.example.com/products/list2.html(類似)
https://www.example.com/products/list3.html(類似)

明らかに類似していると思われるページ群では、主要なページのURLを正規URLとし、各ページに対して次のように指定しておくと良いでしょう。

<link rel="canonical" href="https://www.example.com/products/list1.html">

被リンクの評価を集約する

URLの正規化は、被リンクの評価を集約するのにも役立ちます。

https://www.example.com/products/list1.html(← 被リンクあり)
https://www.example.com/products/list2.html(← 被リンクあり)
https://www.example.com/products/list3.html(← 被リンクあり)

類似するページ群において、被リンクが各ページに分散していると、被リンクの評価も分散してしまうことになります。

このような場合、主要なページのURLを正規URLとして指定しておくと、それぞれの評価が1つのページに集約されるようになります。

https://www.example.com/products/list1.html(← 正規URLに評価を集約)
https://www.example.com/products/list2.html(↑ 被リンクの評価)
https://www.example.com/products/list3.html(↑ 被リンクの評価)

Googleの資料では、検索エンジンで、個々の URL について得られた情報(その URL へのリンクなど)を、選んだ 1 つの URL に統合できるようになります。 と説明されています。

サイトへのクロールを最適化する

URLの正規化は、検索エンジンによるクローリングを最適化するのにも役立ちます。

Googleの資料では、正規ページは最も高い頻度で定期的にクロールされます。重複ページについては、Google がサイトをクロールする負荷を軽減するため、より低い頻度でクロールされます。 と説明されています。

このことから、特に更新頻度の高いコンテンツで正規化を行うことは、クロールを促す意味でも有効な手段であると思われます。

canonicalを設定する際の注意点

canonicalの設定にミスは許されません。URLの記述を一字間違っただけで、関連するページが検索結果に表示されなくなってしまう恐れが生じます。この設定を行う際には、いつも以上に慎重に作業するようにしてください。

使用例


<!DOCTYPE html>
<html>
<head>

<link rel="canonical" href="https://www.example.com/">

<title>文書のタイトル</title>

</head>
<body>



</body>
</html>