itemid=""

更新日
仕様 HTML Living Standard
分類 グローバル属性

itemid属性は、マイクロデータにおけるアイテムのグローバル識別子を指定します。

アイテムとなる要素にこの属性を指定することで、そのアイテムが何に対する情報なのかを示すことができます。

  • これはマイクロデータ向けの属性です。
  • この属性は、itemscope属性itemtype属性が指定された要素にのみ指定することができます。また、itemtype属性で指定するアイテム型が、アイテムのグローバル識別子に対応している必要があります。

<div itemscope itemtype="https://example.org/WebPage" itemid="https://example.com/">アイテム</div>

属性
グローバル属性
itemid="" アイテムのグローバル識別子 URI URLまたはURNで指定
  • 仕様書では、itemid属性の値はURLであるとされています。しかし、仕様書内のサンプルコードではURNも使用されているため、独自の判断で値をURIとしています。

マイクロデータに関連する属性の概要図

マイクロデータに関連する属性には次の5つがあります。

グローバル識別子の指定について

グローバル識別子を指定することで、そのアイテムの対象となっている物事を示すことができます。

次の例では、itemid属性の値にISBNコードを指定して、アイテムがどの書籍に関する情報なのかを示しています。

<div itemscope itemtype="https://example.org/Book" itemid="urn:isbn:0-123-45678-9">

<p>書籍名:<span itemprop="name">HTMLリファレンス</span></p>
<p>説明:<span itemprop="description">HTML要素を素早く探せるリファレンス</span></p>

</div>

そして、別のページには次のようなアイテムが置かれているとします。

<div itemscope itemtype="https://example.org/Book" itemid="urn:isbn:0-123-45678-9">

<p>表紙:<img itemprop="image" src="book.png" alt="HTMLリファレンス"></p>

</div>

上記の場合、2つのアイテムは同一のグローバル識別子を持っているため、書籍名・説明表紙の情報は、同一の書籍に関する情報として関連付けられることになります。

  • このようにアイテム同士を関連付けることにより、(検索エンジンなどが)断片的な情報を集約できるようになるのではと思います。

対応するアイテム型について

itemid属性を指定する場合は、そのアイテムのアイテム型がグローバル識別子の指定に対応している必要があります。

  • しかし、https://schema.org/ を確認してみたものの、どのアイテム型が対応しているのかがよく分かりませんでした。(見分け方が分かるようになったら追記します)

指定できる要素

itemid属性はグローバル属性のため、全てのHTML要素に指定することができます。

  • ただし、その要素にitemscope属性itemtype属性が指定されていて、かつ、itemtype属性で指定するアイテム型が、アイテムのグローバル識別子に対応している必要があります。
旧HTMLからの変更点
  • HTML LS:itemid属性が定義されました。

使用例


<div itemscope itemtype="https://example.org/Book" itemid="urn:isbn:0-123-45678-9">

<p>書籍名:<span itemprop="name">HTMLリファレンス</span></p>
<p>説明:<span itemprop="description">HTML要素を素早く探せるリファレンス</span></p>

</div>

・
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<div itemscope itemtype="https://example.org/Book" itemid="urn:isbn:0-123-45678-9">

<p>表紙:<img itemprop="image" src="book.png" alt="HTMLリファレンス"></p>

</div>