アイテムの型を指定する

itemtype属性は、マイクロデータにおけるアイテムの型（語彙を定義した仕様）を指定します。

制作者は、コンテンツに適したアイテム型を指定して、その仕様に沿ってプロパティをマークアップしていくことになります。

• これはマイクロデータ向けの属性です。
• この属性は、itemscope属性が指定された要素にのみ指定することができます。
• アイテム型は、主に https://schema.org/ が使用されているようです。

マイクロデータに関連する属性には次の5つがあります。

• itemscope属性 - アイテムの範囲を示す
• itemtype属性 - アイテムの型を指定する
• itemprop属性 - アイテムにプロパティを追加する
• itemid属性 - アイテムのグローバル識別子を指定する
• itemref属性 - アイテムの範囲外にあるプロパティと関連付ける

アイテムの型について

アイテム型のページには、各種のプロパティ名とその意味が定義されています。

例えば、本をテーマにした https://schema.org/Book では、本の情報をマークアップするのに適したプロパティが用意されているので、そのいくつかを使用して次のように記述することができます。

<div itemscope itemtype="https://schema.org/Book">

<p>書籍名：<span itemprop="name">HTMLリファレンス</span></p>
<p>説明：<span itemprop="description">HTML要素を素早く探せるリファレンス</span></p>
<p>ISBN：<span itemprop="isbn">ISBN000-4-0000-0000-0</span></p>

</div>

上記の例では、name、description、isbn が、https://schema.org/Book で定義されているプロパティ名になります。

このように記述しておくことで、HTMLリファレンスと書かれた部分は書籍名である、といった意味を検索エンジンなどに伝えることが可能になります。

アイテム型の適用範囲

itemtype属性で指定されたアイテム型は、この属性が指定された要素の子孫、およびitemref属性によって関連付けられたプロパティに適用されます。

<div itemscope itemtype="https://schema.org/Book" itemref="a">
<p>書籍名：<span itemprop="name">HTMLリファレンス</span></p>
<p>説明：<span itemprop="description">HTML要素を素早く探せるリファレンス</span></p>
</div>

<p id="a">ISBN：<span itemprop="isbn">ISBN000-4-0000-0000-0</span></p>

上記の例では、全てのプロパティに対し、itemtype属性で指定したアイテム型が適用されます。

指定できる要素

itemtype属性はグローバル属性のため、全てのHTML要素に指定することができます。

• ただし、その要素にitemscope属性が指定されている必要があります。