ブロックレベル要素とインライン要素

要素の多くは、ブロックレベル要素インライン要素に分類されます。

ブロックレベル要素
文書の骨組みとなる要素です(例えば見出しや段落など)。このタイプの要素は横幅いっぱいの領域を持つので、要素の前後には自動的に改行が入ることになります。
インライン要素
文章中の一部として扱われる要素です(例えばリンクや文字の強調など)。このタイプの要素は行の一部として扱われるので、要素の前後には改行は入りません。

物理要素と論理要素

タグで囲まれた内容に何らかの意味を持たせる要素を論理要素、意味を持たず見た目の変更だけを目的とした要素を物理要素といいます。

例えば、太字(b要素)と強調(strong要素)を比較した場合、一般的なブラウザではどちらも太い文字で表示されますが、

  • 太字(b要素) … 見た目は太字で表示されるが意味は持たない[物理要素]
  • 強調(strong要素) … 強調という意味を持ち見た目は太字で表示される[論理要素]

といった違いがあります。

独自拡張要素

要素の中には、例えばNetscapeによる文字の点滅(blink要素)やMicrosoftによる文字のスクロール(marquee要素)など、ブラウザ側が独自に拡張した独自拡張要素というものがあります。これらの独自拡張要素は、ブラウザによっては機能しない場合があります。

空要素

要素の多くは開始タグと終了タグをセットで使用しますが、終了タグを必要としない要素もいくつかあります。

例えば、改行(br要素)や水平線(hr要素)などの場合は、内容を持たないので終了タグは必要ありません。このような要素を空要素といいます。

非推奨要素と非推奨属性

HTML 4.01では、いくつかの要素と属性が非推奨とされています。例えば、フォント(font要素)やセンタリング(center要素)などの要素が非推奨要素に含まれます。