<em></em>

更新日
仕様 HTML Living Standard
分類 フロー・コンテンツ / フレージング・コンテンツ / パルパブル・コンテンツ
利用場所 フレージング・コンテンツが置ける場所
内容 フレージング・コンテンツ

em要素は、テキストの強調を表します。この要素は、トーンを強めて言いたいような箇所で使用します。


<em>強調を表します</em>

em要素は、文章のニュアンスを正確に表現したい場合に役立ちます。以下の例では、強調する箇所を変えることにより、文章のニュアンスが変化することを表しています。

次の例は、見たままの事実をそのまま伝えています。

<p>山田君が営業車でドライブしていた。</p>

次の例は、ドライブしていたのは山田君ですよという意味を表しています。

<p><em>山田君が</em>営業車でドライブしていた。</p>

次の例は、自家用車ではなく営業車だったという意味を表しています。

<p>山田君が<em>営業車で</em>ドライブしていた。</p>

次の例は、仕事ではなくドライブしていたという意味を表しています。

<p>山田君が営業車で<em>ドライブ</em>していた。</p>

次の例は、山田君を見かけたことに対する驚きを表しています。

<p><em>山田君が営業車でドライブしていた!</em></p>

強調の度合い

em要素を入れ子にすることで、強調の度合いを高めることができます。

<p><em>強調している中で<em>更に強調</em>しています!</em></p>
<p><em><em>強い強調を表しています!!</em></em></p>

重要性は表さない

em要素は強調だけを表すものなので、意味的な重要性は表しません。テキストの重要性を表したい場合には、この要素ではなくstrong要素を使用します。

要素のデフォルトスタイル

一般的なブラウザでは、この要素内のテキストはイタリック体で表示されます。

  • フォントによっては、イタリック体で表示されない場合があります。
強調を表します Emphasis
旧HTMLからの変更点
  • HTML5:要素の定義が微妙に変わりました。(強調 → ニュアンスに変化をもたらす強調)
  • HTML5:入れ子にした場合の意味(強調の度合い)が追加されました。

使用例


<p>山田君が営業車で<em>ドライブ</em>していたよ。</p>

表示例

山田君が営業車でドライブしていたよ。

em要素にスタイルを設定した例

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>

<title>文書のタイトル</title>

<style>

em {
font-style: normal;
font-weight: bold;
text-decoration: underline wavy;
}

</style>

</head>
<body>

<p>山田君が営業車で<em>ドライブ</em>していたよ。</p>

</body>
</html>

表示例

山田君が営業車でドライブしていたよ。